スタンバイ・バッテリーは通常、動作寿命の大半をトリクル充電または、アイドル状態で維持します。バッテリーはフル充電またはフル充電に近い状態に維持され、必要なときに使用できるようになっています。このように長期間使用されないため、バッテリーの健康状態を評価することは困難である場合があります。これらのバッテリーの状態を客観的に判断する最も効果的な方法は、恒久的かつ継続的なモニタリングです。

バッテリー管理システムの有効性は、監視するポイントの数とその頻度に比例します。定期的な監視によってデータが蓄積され傾向を分析し、故障を早期発見することができ、タイムリーな対策を講じることができるようになります。

このようにバッテリー資産を積極的に管理することで、耐用年数を最適化し、設計寿命に近づけることができます。PowerShieldバッテリー管理システムの利点は、スタンバイバッテリーが実際にスタンバイしていることを確認するだけではありません。PowerShieldのバッテリ管理は、バッテリ資産の総所有コストの管理にも役立ちます。

バッテリー資産の総所有コストの管理にも役立ちます。
PowerShield8は、以下のタイプのバッテリーを監視できます：

• バルブ制御鉛蓄電池（VRLA）
• 弁式鉛蓄電池（VLA）
• リチウムイオン（Li-ion）
• ニッケルカドミウム（NiCad）

健全なバッテリーシステムでは、ストリング毎の電流のバランスがとれています。下の2つの図の左側には、それぞれ4つのバッテリーから成る2つのストリングで構成されています。健全な状態では、各ストリングに150Aの電流が流れています。

上の右の図のように、ストリングの接続に問題があったり、バッテリーのインピーダンスが高かったりするとどうなるでしょうか？

健全なストリングが両方のストリングの仕事をしなければならないため、バックアップ時間が大幅に短くなります。これは、ストリング内の最も弱いバッテリーがストリング全体の電流能力を決定するからです。ストリング内に3つの健全なバッテリーがあっても、1つの問題のあるバッテリーが電流を制限しているため、これら3つのバッテリーのエネルギーを回収することができません。

最悪のシナリオは、各ストリングに不良バッテリーがあり、長時間の使用が必要なときに負荷が一瞬で落ちることです。

PowerShieldの継続的なバッテリー管理により、問題のあるバッテリーを特定し、バッテリー故障の潜在的な影響を回避することができます。